プロっぽいデザインをするための考え方とツール
WEB制作の小技や機能, フリーソフト | 2014.09.10
画像作成ツールの使い方も覚えて、バナー作成やWebデザインをいくつかこなしてきたけれどいまいちデザインが素人っぽくなってしまうという悩みを抱えている人は多いかと思います。
プロっぽいデザインをするためにはどうしたらよいのかという事について考えてみました。
素人っぽいデザインとプロのデザインの違い
例えば、Webサイトのメインビジュアルのデザインの場合、構成要素は全体にしく画像(写真)とタイトルの文字となります。写真選びと文字作成というたった2つの事柄を決めるだけなのに、プロのデザインと素人のデザインは雲泥の差が出てしまいます。この理由を、「写真選びや文字を配置するバランス感覚のセンスがいいから」と言ってしまうと、それっぽく聞こえます。
確かに、プロデザイナーの中でも、直感で作業をするタイプで尚且つ天才的にスピーディーに作業ができる人は、魔法のようにちゃちゃっと写真を決めたり一番バランスのよい配置を見つけたりすることができるでしょう。
しかし、プロデザイナーであっても、簡単にデザインを作成している場合ばかりではなく、細かい微調整を繰り返して、少し離れたところから眺めてみて確認をしたり、沢山の参考デザインをみてイメージを膨らませたりという努力を行っている事が多いです。
結果として、シンプルな要素の構成になる事はありますが、そこに至るデザイン工数は、決して簡単なものではありません。
ですので、素人のデザインの場合、デザインを簡単に早く作るものだと捉えて、数枚の写真を選ぶだけだったり、数種類の色の組み合わせで試すだけだったりと、明らかにデザイン作成に対する取り組みが足りない場合があります。
プロは、細かいところまで深くこだわりを持って、考えてデザイン作成しています。
素人っぽいデザインから卒業したい時は、デザインは簡単ではなく、奥深いものであると捉え直し、デザイン作成に対する取り組み姿勢を見直してみる事はきっかけの一つとなるのではないでしょうか。
プロが使う画像作成ツール
プロが使っているphotoshop等の高価な画像作成ソフトを使えばプロのデザインができるようになるわけではありません。
逆に、機能の絞られた画像作成ツールを使っても、使い方によっては素人っぽくないデザインをする事はできます。
仕事としてWebデザインをしているプロのデザイナーも、photoshopなどの画像作成ツールを使わずに、画像作成ツールを使う事があります。
それは、バナー等のサイズの小さな画像や申込みボタンやカートボタン等の構成がある程度決まっているようなパーツ画像を作る場合です。
ボタン類は、背景に色を敷いてボタンらしい押せるようなデザインを施し、その上に「お申込み」などのテキストを配置するという構成はどんなデザインのボタンであっても大きくは変わりません。
となると、色選びとサイズと多少のデザイン効果を作成することができれば事足りるわけです。
機能が絞られていても、必要な機能がそろっていれば、プロでも使えるツール(プロのデザインができる画像作成ツール)となるわけです。
現実的には、プロのデザイナーは細かいバナーやボタンなどの画像作成をやる事は少なく、
コンセプトを考えて、一からWebサイトデザインを行う事やプロジェクトを組んで複数の人の意見を取り入れながら、なんかもデザインのフィードバックを反映していったりして、デザイン作業を行う事が多いですので、その場合は、複雑なデザインワークを実現できて機能豊富な高価な画像作成ソフトが必要になってきます。
しかし、素人のデザイナーやこれからデザインの勉強を進めていこうという人が、バナーやボタンやヘッダー画像などの、画像作成レベルでまずはプロに近いレベルのデザイン作成を行う場合、複数の人からフィードバックをもらう事もありませんし、様々な人の意見を取り入れて何回もデザインだしをすることもありません。
まずは、機能の絞られた画像作成ツールで、レイアウトや色選びなどのデザインスキルをプロのレベルにするために磨いていく事は、その技術習得に集中できるというメリットもあるので、十分にその役割を果たせるのではないでしょうか。
思い切って高価なソフトを買ってみたけれどデザインスキルが上がらないという人は、デザインの経験不足のために、デザインの細かい部分の理解がない状態で、無理やりソフトの機能を覚えようとしているために、分かりにくいのかもしれません。
その様な場合も、まずは機能の絞られた画像作成ツールでデザイン経験を積み重ねる、高度な画像作成ツールも使いこなせるようになるのではないでしょうか。
一般的にツールやソフトは、幅広いニーズに対応できるように考えると、どうしても複雑になってしまいます。
逆に、使われ方を限定していけばシンプルにして分かりやすい操作性を実現することができます。
安易に、効果が画像作成ソフトが必要であると思いこむのではなく、作成したいデザインの内容やデザイン技術の程度によって、画像作成ツールを使いこなしていけるとよいですね。